甲南大学の田中修教授の著書「入門たのしい植物学」の「はじめに」にある中国の言い伝えが紹介されています。
一晩を愉しみたければ、一人でお酒を飲めばよい。一週間を愉しみたければ、一頭のブタを殺して宴会を開き、仲間を集めて飲んで食べて騒げばよい。一生を愉しみたければ、( )になればよい。
著者は( )に入る語句を想像させますが、中国の言い伝えでの正解は「庭師」だそうです。そして次のように続けています。
庭師の方々のように、毎日、植物たちと接していれば、日々、新しい発見とふしぎに出会い、植物たちは思いもかけぬ感動と感激を与えてくれるということだろう。
庭師の方々は、植物と接するだけでなく、植物たちの生き方をよく知っておられる。植物たちの生き方を知れば知るほど、ますます深い喜びと大きい感動が生まれてくるだろう。
仕事に追われて感動している余裕がないことが多いですが、こういう職業につけたことを感謝し、植物に親しむことを喜びとしていきたいです。
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